導入事例
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株式会社ササキ
従業員数 約274名 資本金 5,000万円 本社所在地 山梨県韮崎市穂坂町宮久保1155番1号 設立 1995年8月 業種 ワイヤーハーネス製造、電子機器組立
「EDIFAS」の導入で業務時間の30%削減を実現
自動化による更なる業務効率化をめざして
ワイヤーハーネス業界で、可能な限りお客様の要望にお応えする小ロット生産を強みとして、多くの顧客から厚い信頼を得られている株式会社ササキ。時代の流れを的確に捉え、現在では産業機器分野を中心に航空・宇宙・防衛分野、自動車R&D分野、理学機器分野など、様々な業界の企業と取り引きされています。今回は代表取締役社長 佐々木啓二様と資材部購買課課長 水上賢蔵様に、クラウド型EDIサービス「EXtelligence EDIFAS(以下、EDIFAS)」の運用に至った経緯、また導入によって解決された課題についてお伺いしました。
購買業務にかかる手間や残業、また手作業による生産性の低下がEDIFAS導入のきっかけに
ーEDIFASを導入されたきっかけを教えてください。 EDIFASを導入したきっかけは、手作業で行っていたタスクをシステムに移行することで、作業時間の削減と生産性の向上を目指したからです。購買部が行っている部品調達の品質管理や納期管理、発注作業は打ち込みやFAX受送信、郵送作業などは手間のかかる手作業が多く、どのように改善し、より生産性のある作業を確保していくかが課題となっていました。その際、システムを導入すれば業務が自動化され、空いた時間で納期スケジュールの短縮の連絡や納期回答の催促など他の業務ができるのではと考え、導入の検討に至りました。システム選定に関してはITコーディネータの方にEDIFASを紹介していただきました。EDIFASは国が推進している中小企業共通EDIに準拠し、弊社が解決したいと考えていた課題を網羅的に対応していたため、これなら問題ないとスムーズに導入が決定しました。
作業時間が1/5以上の大幅削減
ーEDIFASの導入で、どんなことが実現しましたか? まず、作業にかかる時間が目に見えて短縮されました。例えば、注文書のFAXやメール送信にはこれまで1枚あたり25秒ほどかかっていましたがEDIFASの導入により、ボタンひとつで完結できるようになったため、1枚あたり約5秒と格段に早くなりました。当然、注文書1枚だけ送るということは殆どないため、枚数に比例した作業時間短縮が行えました。納期回答も同様に、1品目につき発注データを呼び出して手動でシステムへ反映させるのに約25秒かかっていたところ、自動反映になったため、その作業自体がなくなり0秒で完結できるようになりました。また、受入業務や検収業務では、EDIと合わせてバーコード付きの納品書を適用したので、システムの入力作業が1件あたり25秒かかっていたところ、約5秒で完了できるようになりました。時間短縮のおかげで1日に捌ける品目数が一気に増えました。さらに自動化に伴い、見間違いによる発注ミスがなくなり、綿密なフォーキャストの確認や残業時間の削減を実現しました。
計画的な導入・運用でスムーズな移行が可能に
ー導入から運用までで苦労された事はありましたか?
導入から運用まで手順を追って、都度担当の方とコミュニケーションを取りながら進めることができたので、苦労という苦労はほとんどありませんでした。本格的な運用に至るまで約半年の期間がありましたが、その間に使用方法のレクチャーを頂いたり、取り引きをしている企業様への導入打診、また双方の懸念点の解消などを行いました。その他、EDIFASと既存発注システムをダイレクトに連携するにあたっては、EDIFASがAPIを公開しているため、開発者同士のやりとりが非常にスムーズだった印象が残っています。
システムの有効活用とアップデートで更なる効率化を
ー今後の展望を教えてください。
まだEDIFASで取り引きしていないサプライヤーも多いので、100%導入を目指して取り組んでいきたいと思います。その中には、販売管理などをシステム化されていないような小規模の取引先様もいらっしゃいますので、そのような企業でも効率化を実現できるサービスとして、EDIFASが成長していくことを期待します。今後さらに機能アップデートされていくと思いますが、弊社においても、管理や使用方法を都度見直しながら有効活用し、更なる業務効率化を実現できたらと考えています。