導入事例
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株式会社アバールデータ
従業員数 186名(2021年3月31日現在) 資本金 23億5,409万円 本社所在地 東京都町田市旭町1丁目25番10号 設立 1959年8月 業種 半導体製造装置等電子機器製造業
レガシー化したEDIシステムからの脱却
購買の一連作業をこれ一つで完結させる事を目指して
株式会社アバールデータは設立以来60年以上、産業用分野で蓄積したノウハウを基に産業機器・半導体製造装置を軸として、企画から開発・設計・製造・販売まで一気通貫で行われています。昨今では特に、FPGAを駆使した高密度・高性能の設計技術や、通信・ネットワーク等の優れたコア技術で、お客様のビジネスをバックアップされています。今回は生産管理部の中尾様と情報システムグループの藤田様に、クラウド型EDIサービス「EXtelligence EDIFAS(以下、EDIFAS)」の運用に至った経緯、また導入によって解決された課題についてお伺いしました。
EDIシステムの老朽化とアナログ作業併用による弊害で利便性、柔軟性に課題
ーEDIFASを導入されたきっかけを教えてください。 今まで利用していたEDIシステムは発注管理(注文/納期回答)機能だけしか利用できておらず、EDIに対応してくれた取引先とのやり取りも、大部分は人が介在して成り立っている状態でした。利便性の改善や利用範囲の拡大を図ろうとシステム改修を検討しましたが、少しの運用変更にも大きな改修コストが発生し、柔軟性に乏しいため、業務の効率化が進められない状況が続いていました。また、オンプレミス*型のシステムであったため、Windows7やInternet Explorerでしか動作しないといったOS依存も大きな問題として挙がっていました。そのような中、自社製品の生産数が増加、取引先への注文回数も増加し、このままの管理が困難になってきたことから、新たなEDIシステムを検討することになったのです。導入にあたって他社システムとも比較したのですが、圧倒的な「コストの安さ」と最も重要視していた「システムの適合性」、この2点が同時に叶うという利点からEDIFAS一択となりました。
「目に見えない不安」と「目に見える労力」がなくなった
ーEDIFASの導入で、どんなことが実現しましたか?今回、クラウド化になったことで運用管理が簡素化し、コストも格段に下がりました。これまで自分たちで行わなければならなかった、サーバーの停止、バージョンアップ時のマニュアル作成・配信といった業務がなくなった事で、10時間以上もの工数削減に成功しました。また、「いつ不具合が起こるか分からない」という不安も解消。「目に見えない不安」と「目に見える労力」がEDIFASの導入によってなくなりました。加えて、「柔軟性」のあるEDIFASの導入によって、旧EDIシステムではできなかった見積管理などの実現に向けて社内での取り組みが始まり、更なる成果を予感しています。
迅速かつ非常に手厚いサポートで新サービス導入も安心
ー導入から運用までで苦労された事はありましたか?
検討段階から説明会開催などの進め方を、非常に手厚くサポートしていただいたので、苦労した点は特にはありません。システム変更時に付き物である、専用伝票の変更で少し苦労はあったものの、タイミングや手順についての疑問も即時に対応していただけて安心でした。エクスはこちらからの問合せに対する返答がとても早い事が非常にありがたいです。何か問題が起きても、原因の特定から解決法の提示までの一連の対応を、いつでも迅速にしていただける安心感は、サービスを新しく導入する上でとても心強いと感じております。
購買業務の一連の作業をEDIFAS一つでできる事を目指して
ー今後の展望を教えてください。
購買業務は受発注処理だけでなくその前後に多くの仕事が発生します。購入先や購入条件が頻繁に変わる中で注文を安定させなければならないという問題に対して、EDIFASで仕入予定や価格の変動をリアルタイムに受け取り、提供したいと考えています。EDIFASの納品・検収・買掛・支払機能に関しては既に活用していますが、今後はその上流である見積もりや予定管理まで可能となる事で、購買業務の一連の作業が整うと考えます。EDIFAS一つでできるようになるという事に期待をして、更に業務効率を上げていきたいと思います。